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年報

  • 2024年(令和6年)結核年報の概況

    新登録結核患者数と罹患率

    2024年の新登録結核患者数は10,051人で,2023年より45人(0.4%)の減少であった。

    結核罹患率(人口10万人対)は8.1で,2023年と同率であった。

     

    日本の結核罹患率は、2021年に9.2と結核低蔓延国の水準(罹患率10.0以下)を達成し、2024年も低蔓延国水準を維持している。

     

    新登録結核患者の性・年齢分布

    新登録結核患者の年齢分布は高齢者層に偏っているが、加えて20歳代に外国出生結核患者の影響によるピークがみられる。

     

    性別の新登録患者数は、男5,758人、女4,293人で、男は女の1.3倍となっている。

    新登録結核患者の年齢の平均は66.9歳(男67.0歳、女66.9歳)、中央値は76歳(男75歳、女78歳)であった。

     

    高齢者結核

    2024年の新登録結核患者のうち,65歳以上の数は6,468人であった。

    これは,新登録結核患者数全体のうちの割合で64.4%を占めている。

    80歳以上の数は4,295人で全体の42.7%であった。

     

    小児結核

    2024年の14歳以下の小児新登録結核患者数は30人(男16人、女14人)であった。そのうち、日本出生は23人、外国出生は7人であった。

     

    新登録結核患者の地理的分布

    47都道府県のうち、41の都道府県が結核低蔓延の水準である結核罹患率10を下回った。

    罹患率が最も低かったのは山形県の4.1であった。

    最も高かったのは大阪府の12.8であった。

     

     

     

    外国出生結核患者

    2024年の外国出生新登録結核患者数は1,980人であった。

    新登録結核患者総数のうち外国出生患者が占める割合は19.7%で、20~29歳では90.0%であった。

    外国出生新登録結核患者の出生国はインドネシアが最多で、以下、フィリピン、ネパール、ミャンマー、ベトナム、中国となった。

     

     

     

    薬剤耐性

    2024年の新登録菌陽性肺結核患者* 6,423人のうち,イソニアジド(INH)、リファンピシン(RFP)両剤の薬剤感受性結果が判明したのは4,514人(70.3%)であった。

     

    この新登録菌陽性肺結核患者*で感受性検査結果判明者4,514人のうち,INH耐性は264人で5.8%,RFP耐性は55人で1.2%,INHとRFP両剤耐性(MDR)は45人で1.0%であった。

     

    新登録菌陽性肺結核患者*で感受性検査結果判明者について、治療歴別では、初回治療4,302人**でのINH耐性は5.6%(243人)、RFP耐性は1.0%(45人),MDRは0.8%(36人)であった。再治療158人**についてはINH耐性が12.7%(20人),RFP耐性が5.7%(9人),MDRが5.1%(8人)であった。

     

    新登録菌陽性肺結核患者*で感受性検査結果判明者について、出生地別では、日本出生***3,694人でのINH耐性は5.1%(189人)、RFP耐性は0.9%(32人),MDRは0.6%(23人)であった。外国出生***773人でのINH耐性は9.6%(74人)、RFP耐性は3.0%(23人),MDRは2.8%(22人)であった。

     

    *ここでは、新登録肺結核患者のうち治療歴なし、または治療歴不明では、結核菌培養検査またはその他の結核菌検査での結果陽性患者を、治療歴ありでは、結核菌培養検査での結果陽性患者とした。

    **他に治療歴不明の者が54人(うちMDR1人)いる。

    ***他に出生地不明の者が47人いる。

     

     

    *2023年までは培養陽性。2024年は新登録肺結核患者のうち治療歴なし、または治療歴不明では、結核菌培養検査またはその他の結核菌検査での結果陽性を、治療歴ありでは、結核菌培養検査での結果陽性をさす。

     

     

    潜在性結核感染症要治療者

    2024年の新登録潜在性結核感染症要治療者数は、5,967人であった。そのうち、日本出生は4,637人(77.7%)、外国出生1,223人(20.5%)、不明107人(1.8%)であった。

     

     

    治療成績

    2024年末時点における、2023年新登録結核患者10,086人の治療成績は、治癒19.9%、治療完了47.4%、死亡25.1%、失敗0.04%、脱落・中断1.8%、転出1.9%、治療中3.6%、不明0.2%であった。治癒および治療完了を合わせた治療成功の割合は67.3%であった。

     

    2024年末時点における、2022年の新登録結核患者のうちINHおよびRFP両剤が耐性である多剤耐性結核患者37人の治療成績は、治療成功59.5%、死亡16.2%、失敗0.0%、治療中断2.7%、転出21.6%、治療中0.0%、不明0.0%であった。

     

    2024年末時点における、2023年新登録潜在性結核感染症要治療者で治療を開始した4,956人の治療成績は、治療完了86.3%、死亡3.3%、失敗0.2%、脱落・中断7.0%、転出0.8%、治療中2.2%、不明0.1%であった。

     

     

     

    スライドセット(パワーポイントファイル)

 

*過去の年報はアーカイブにあります

 

結核の統計2024(2023年結核年報) 掲載表の訂正について

結核の統計2024の表6の2に誤りがございました。

お詫びして訂正いたします。

 

結核の統計2025 (2024年結核年報) 年末時集計表

表26 年末時登録者数-年末時総合患者分類コード,性,年齢階級別

表27 年末時登録者数-年末時総合患者分類コード,年齢階級,性,都道府県(政令市・中核市を含む),指定都市別

表28 年末時登録者数-年末時総合患者分類コード,受療状況,性,都道府県(政令市・中核市を含む),指定都市別

表29 年末時活動性登録患者で2年以上登録者数-年末時総合患者分類コード,受療状況別

表30 年末時登録者数-年末時総合患者分類コード,受療状況,保険の種類等別

表31 年末時登録者数-年末時総合患者分類コード,公費負担区分,保険の種類等別

表32 年末時活動性肺結核登録患者数-受療状況,保険の種類等,性,都道府県(政令市・中核市を含む),指定都市別

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結核の統計 資料編(表1~20)

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